井上尚弥がドネアに圧勝した。序盤はお互いジャブをついて様子を見ていたが、1ラウンド終盤に井上の右がドネアを捉えてダウンを奪う。続くラウンドで一気に攻勢を仕掛けて勝負を決めた。
井上が見事なKOでドネアとの決着をつけた。試合前に井上がガウンを脱いだ時に広背筋が異常に発達していた。前回の試合からパワーアップして強さを見せつけた。バンタム級の残りのベルトはWBOのベルトとなる。日本人初となる4団体統一王者に期待したい。
WBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥が、WBC同級王者ノニト・ドネアを2回1分24秒TKOで下し、日本人初の3団体統一チャンピオンとなった。戦績は井上が23戦全勝、ドネアが42勝(28KO)7敗。
緊張感あふれる中、開始のゴングが鳴り、会場は静まりかえった。初回終了10秒を切ったところで、接近戦から右で先制ダウンを奪った。2回も攻めがかり、最後は左フックで2度目のダウンを奪い、レフェリーが試合を止めた。
井上はリング上で開口一番「やりました!」と絶叫し、大観衆に答えた。「懐かしい。2年7か月前ここでドネアとWBSSの決勝で戦って以来の熱気、本当に力をもらいました。ありがとうございます」と感謝の念を述べた。
先制ダウンのシーンを「その前にドネアの左フック、開始早々もらい、ちょっと緊張感がついた。そのおかげでしっかりとピリついて、立て直すことができた。最後の右ストレートは、あまり感触はなかったん。ただ自分がやってきた練習間違いないと。そういう思いでまた2回に入った」と振り返った。
勝利を決めた左フックには「ドネアのパンチはまだ生きているように感じた。それほど攻め急がずに攻めた。ここで終わらせなければ自分の価値観など、この先のステージに進めないと思い、ここでしっかり決めようと攻めた」と思いを明かした。
再戦で圧勝を果たし、「自分はやる前から、必ず言葉にしていたのは『ドラマにするつもりはない』と。この試合は圧倒的、一方的に勝つんだと思いで、自分はこの試合に挑みました。なのでこの結果になってホッとしている。この先1つ上のステージにいけるのかなと思う」と語った。
尊敬するドネアを返り討ちにし「ドネアがいたからこそ、自分がこのバンタム級で輝けたと思う。このリングに2人で上がったことがまず、この感動を生んだ。本当にドネアには感謝したい」と話した。
井上は世界戦18連勝を決め、自身の持つ日本記録を更新した。2014年4月にWBC世界ライトフライ級王座を獲得し、1度防衛。スーパーフライ級に転向し、14年12月にWBO世界同級王者となり、以降、7度にわたってベルトを守った。
さらにバンタム級に上げ、初戦の18年5月にWBA王座を奪取。19年5月にはIBF王座も手にして、同年11月にドネアを破りWBAスーパー王座も獲得した。統一王者として現在、WBAは7度、IBFは5度防衛に成功している。
世界戦勝利数トップはWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)で、昨年12月に世界戦21戦目で19勝目を挙げた。3位はWBA世界ライトフライ級王座を13度防衛を果たした具志堅用高。現役では寺地拳四朗(BMB)の10勝、田中恒成(畑中)、高山勝成(寝屋川石田)の9勝、京口紘人(ワタナベ)の7勝と続く。
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