《全選手が死に物狂いで獲得した金メダルに順位をつけるのか…》
現WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太が7月8日、自身のフェイスブックを更新。あるテレビ番組からきたオファーの内容に不快感露わにした。
村田といえば、ロンドン五輪でボクシングミドル級の選手として出場。日本人選手によるボクシング金メダル獲得は、64年の東京五輪以来48年ぶりの快挙だった。
スポーツ紙記者は、「長年、ミドル級などの重量級では日本人選手は体格的に良い成績を残すことが難しいと言われていた中、村田選手は五輪の舞台で金メダルを獲得した。さらにプロ転向後、WBA世界ミドル級スーパー王者となった。五輪の金メダリストで、かつ世界王者となったのは村田選手だけ。日本が誇る素晴らしい選手です」
そんな輝かしい戦績を残している村田に、テレビ番組関係者が注目するのは当然。しかし、今回、ある番組からのオファーについて、村田のフェイスブックには不満が綴られた。
《『金メダリスト総選挙 歴代オリンピックで凄いと思う人ベスト30』という番組からの出演依頼 ランクインしたそうです そもそもテレビに出るつもりがないので、出演しませんが 全選手が死に物狂いで獲得した金メダルに順位をつけるのか…
放送権を持っている競技とか、スポンサーメリットのある選手を祭り上げてきたからこそ、同じ金メダルに価値の差を生み出してきたんじゃないか ましてや番組で金メダリストに順位づけするなど、失礼極まりないな》
と、対象を金メダリストに絞り、その中で凄いと思う人をランクづけするという内容に強い違和感を覚えたようだ。
前出・スポーツ紙記者は、「スポーツ選手として五輪に出場するだけでも本当にすごいことです。日本のトップ選手のみが出場を許される中、列強の選手に打ち勝ち金メダルを獲得するということは並大抵ではありません。そんな中、恣意的にメディアが決めるランキングというものに嫌悪感を抱いたのでしょう」
SNSやヤフーコメントなどでも《自分の意思を示し他のアスリートに対しても敬意を示した村田諒太は人としても一流だと思う》と村田の毅然とした態度を賞賛する声が相次いでいる。
ではなぜこのような、選手の気分を害するような企画が生まれてしまったのだろうか。テレビ局関係者は頭を抱える。
「何度も緊急事態が出される中、五輪を本当にやって良いのかという疑問を呈する声が一定数ある。だから“五輪を楽しもう”と全面に打ち出すような事前番組はこれまでに比べて圧倒的に少ないんです。そういう意味でも過去の五輪を振り返るという方向に考えが向いたのではないでしょうか。
さらにランキング形式は簡単に視聴者を巻き込むことができる。自分なりの順位の予想をお茶の間にさせることで視聴率を上げ、番組の最後まで引っ張ることができる。まさか選手から“失礼だ”という声が上がるなんて夢にも思ってなかったと思いますよ。今後、オリンピック企画に関しては、かなり神経をつかうことになりそうです…」
現段階ではどの局がこの番組を放送するのかは不明だが、村田が声を上げたことによって内容が差し替えられる可能性もゼロではない。
選手をリスペクトするつもりで、安易な企画で選手の怒りを買うようであれば本末転倒だ。
確かに村田さんの言う通りだと思う。メダル自体が、それぞれの選手の努力の賜物だと思う。競技、個人にランキングを付けるなんて本当に失礼だと思う。ある選手が言っていた、マラソンで銅メダルをとったときに、初めて自分を褒めてやりたい、と。これが本当だと思う。
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